引き寄せの法則の王道の考え方で「価値の序列」という考え方があります。
価値の優先順位が低いものは引き寄せづらく、価値の優先順位が高いものを引き寄せやすいというものです。
当記事では「価値の序列」について掘り下げていきながら引き寄せの法則を紐解いていきます。
価値の序列の概念が分かると、ハッとさせられるのは間違いないですし、引き寄せがガラッと変わります。
参考になれば幸いです。
全ては「価値の序列」で現実が決まる
万人に共通する原理原則があり、人は自分の価値の序列に基づいて、価値を感じているもの・価値を感じていないものを分けて考えていて、さらにランキングを付けて生きています。
人は意識していようがいまいが必ず、自分の価値の優先順位をつけて生きています。
つまり、価値の序列というのは「自分が大切にしているものランキング」です。
そして、自分が大切にしているものランキングの通り、1ミリもズレることなく正確に引き寄せの法則が発動し稼働し続けるため、何が手に入りやすく何が手に入りにくいかが決まります。
なぜ、結果の手に入れやすさに違いが生まれるかというと、優先順位の高いものから
「時間・お金・エネルギー」
を使っていくからです。
価値の序列を構成するカテゴリは8つ
価値の序列の順位を決定づけるカテゴリは大まかに8つに分かれています。
- お金
- 仕事・キャリア
- 美容・健康
- 家族関係
- 知識・教養・精神性
- 交友関係
- 遊び・余暇
- 物理的環境
この8つカテゴリは人生を構成する「人生の輪」と言われているものです。
誰もが上記8つの中から優先順位をつけて生きており、順位の高いものから「時間・お金・エネルギー」を使って日々を生きています。
当然、人それぞれランキングが異なり、順位の高いものは「時間・お金・エネルギー」を多く使い、順位の低いものは「時間・お金・エネルギー」を使う量が少ないです。
例1:主婦の価値の序列
例えば、主婦の方の場合だと
- 家族
- 美容・健康
- 物理的環境
という感じで構成されることが多く、まずは、お子さんや旦那さんのために「時間・お金・エネルギー」を使っていく傾向が多いです。
仕事や遊びに使う「時間・お金・エネルギー」よりも、家族が快適に過ごせるように洗濯や掃除をしたり、健康に気を使った食事を作ったりして「時間・お金・エネルギー」を使いますよね。
自分のキャリアよりは自分の子育て。自分の遊びよりは子供の教育。友だちを増やすよりは家族との時間。
と考えるのではないでしょうか。
例2:独身男性の価値の序列
一方で、独身でバリバリ仕事を頑張っているような男性の場合だと
- 仕事
- お金
- 知識・教養
という感じで構成されていることが多く、会社員の方であれば出世のことを考えたり、大きなプロジェクトを成功させることに「時間・お金・エネルギー」を使っていく傾向が多いです。
もしくは、自営業者の方であれば、お金以外のリソースを増そうと考え
- 仕事
- 交友関係
- 知識・教養
という感じで、事業を拡大していくために、人脈を広げるために交流会に参加したり、パートナー探しに「時間・お金・エネルギー」を使ったり、本を読んだりセミナーに参加したりして専門知識やスキルを高めるために「時間・お金・エネルギー」を使っていく傾向が多いです。
仕事に一生懸命だと、結婚のことが頭からすっぽり抜けている。遊んでいるより仕事が楽しい。仕事に繋がらない時間やお金は一切使いたくない。
そう考える人も少なくないはずです。
価値の優先順位が違うから大切にしているものが違う
人それぞれ置かれている状況で価値の優先順位が異なります。
例えば、学生時代の友人と話が合わなくなってくるのも優先順位の違いからきています。
コミュニケーションのズレというのは、価値の優先順位のズレによって起きることがほとんどです。
話題についていけない、話が面白く感じないというのは価値の優先順位が違うからなんです。
家族の優先順位が高い人にとっては、仕事や遊びの話題がつまらなくて仕方ないですが、子育ての話題はすごく盛り上がります。
逆に仕事の順位が高い人同士だと仕事の話題がすごく楽しくて仕方ないので、すごく盛り上がりますが、家族や遊びの話で盛り上げることはほとんどありません。
どんな会話で盛り上がるか?でその人の優先順位が高いもの、つまり、今、大切にしていることがハッキリと分かります。
価値の序列は引き寄せの法則と密接にリンクしている
そして、価値の優先順位は引き寄せの法則と密接にリンクしているのです。
価値の優先順位が上位のものは引き寄せやすい。下位のものは引き寄せづらい。
というメカニズムになっているのです。このメカニズムを細かく掘り下げてきます。
価値の序列、つまり価値の優先順位は、引き寄せやすいもの順に序列されているということなのです。
もし、あなたが引き寄せたいものがあるならば、その分野が価値の序列のTOP3に入っていることが極めて重要なのです。
もし、「お金」を引き寄せたいならば、TOP3が
- お金
- 仕事
- 知識
という感じになっていないと「お金」は引き寄せづらいのです。
「お金」を引き寄せたいと思っていても、TOP3が
- 健康・美容
- 家族関係
- 遊び・余暇
になっていると、深いところではお金よりも健康、家族関係、遊び・余暇の方が大切だと思っているので、お金を増やすよりも健康・美容、家族関係、遊び・余暇を優先します。
お金を貯める余裕があるなら「エステに行こう!」となったり。
仕事をする時間があるなら「家族と過ごそう!」となったり。
知識をつけるお金・時間があるなら「友人と飲みに行こう!」となったり。
お金を貯蓄したり、収入を増やす行動よりも消費を優先します。
というような人間行動学・行動心理学に基づいたメカニズムになっているのです。
価値の序列の上位が引き寄せやすい理由
価値の序列でTOP3に入っているものは、その分野に関する情報やキッカケをどんどん引き寄せていきます。
なぜなら、フォーカスしているからです。フォーカスしているものしか見えないんです。
価値の序列の上位TOP3にあるものは、自分の大切にしたいことなので「よく聞こう」「調べまくろう」とアンテナを張り巡らしているはずです。
雑誌、テレビ、会話、広告、インターネットなどの情報を自然とキャッチするようになっていると思います。
「検索しよう!」と意気込まなくても「自然と情報を入れている」という感覚なんですね。
価値の序列のTOP3に入っている話題は、好きで楽しいからどんどん情報が入っちゃうんですよね。聞くのも話すのも楽しいんですよ。
だから、そこに人も集まります。楽しそうにしている人のところに人が集まるからです。
人が集まるから情報も集まってきます。情報が集まるからどんどん引き寄せの速度も早くなる。
というメカニズムなのです。
周りの人と話が噛み合わなくなるのは当たり前
例えば、健康がTOP3に入っていれば、健康に関する話題が自然と入ってくるような感覚になっていきます。
自分では自然と情報が入ってきて自然に知識が深まっていくと思っているので、それが普通だと感じていますが、周りはそうではありません。
むしろ「どこで勉強したの?」「何でそんなこと知ってるの?」と、だんだん周りとの会話が成り立たなくなってきます。
でも、自分は健康に興味があるから、さらに健康に詳しい人と知り合いになって、気づいたらお付き合いする人が変わっていたということが現実として起きるでしょう。
同じように、お金がTOP3に入っていれば、売上を上げたりお金を増やしたり経費削減する話題が自然に入ってきます。
すると「なんか最近怪しいことやってない?」「何でそんなに賢いの?」と、周りとの会話にすれ違いが起きてきます。
やりたいことが分からない場合は価値の序列を振り返ってみよう
- 好きな事が見つからない
- ワクワクする事が分からない
という場合は、今の自分の価値の序列を振り返ってみましょう。
頑張って好きな事やワクワクする事を見つけようとしなくても、大切にしていることをハッキリ認識できるので、大切にしていることをさらに大切にしていくのもいいと思うんですよね。
だって、大切にしていることがさらに拡大・繁栄するのって幸せなことじゃないですか?
そして、価値の序列のTOP3に関することは、今の自分が自然とやっていることなので、引き寄せやすい分野なんですね。
なぜ、引き寄せやすいかというと、普段からアンテナを立てているので、サインやタイミングに気づきやすいのです。
なぜならずっとフォーカスしているからです。
なぜ、フォーカスしているかというと大事なことだからです。
もし、お金が価値観の序列のTOP3に入っていなければ、お金を引き寄せることはないのです。
大事だと思っていないので、サインやタイミングやチャンスに気がつかないからです。
というよりもお金に換えるという発想がないので、キャッシュポイントが見えないのです。
お金を得るための題材や材料が世の中にいっぱい転がっているのが見えないのです。
でも、これは引き寄せられていないのではなく、引き寄せているけど気づいていない・見ようとしていないとも言えます。
引き寄せの法則の本質を裏側から覗いてみると、引き寄せられないのではなく、気づけない・見えないだけなのです。
まとめ
人は、自分が価値が高いと思っている上位のものから順番に「時間・お金・エネルギー」を使っています。
じゃあ、どうすれば、引き寄せを上手に活用出来るのか?
まずは、自分の現在位置を知ることです。自分の現在位置を知るというのは、自分の価値の優先順位を知ることです。
自分の価値の優先順位は、普段の日常生活を振り返って自分の行動を観察すれば分かります。
- 普段何を考えて生きていますか?
- 何にお金を使っていますか?
- どんな本を買っていますか?
- どんな情報を集めていますか?
- どんな話題が楽しいと感じますか?
自分の行動はウソを付かないので、これらをよーーく観察するとハッキリ分かります。
自分の価値の序列を知るには、下記記事でまとめている11個の質問に答えることで明確に判明します。
もし自分の現在位置を把握して、自分が手に入れたいと思っているものが上位にない場合は、価値の順番を変える必要があります。
そうしないと、得たいと思うものは得られないんです。
価値の順番を変えるには、得たいと思うものに使う「時間・お金・エネルギー」を意図的に増やして行動を変える必要があります。
- 普段考えることを変える
- お金の使い道を変える
- 買う本のジャンルを変える
- 集める情報を変える
- よく話す話題を変える
です。