カモワケイカヅチは、日本神話において『雷の神』として広く知られています。
その名前からもわかるように、彼は雷や稲妻を司り、天からの強大な力を象徴する存在です。
また、戦いや武勇の神としても崇められ、多くの神話や伝説で勇ましい姿が描かれています。
特に、京都の賀茂神社で祀られる主祭神として有名であり、彼を祀る祭りは自然の力に感謝し、その威厳を感じる機会として現代でも多くの人々に親しまれています。
賀茂神社で行われているお祭りは1400年以上も続いているそうです。
そのお祭りでは、平安時代の衣装を着て京都の街を歩きます。
私は、和服に興味があるので一度は実際に出向いて見てみたいです!
この記事では、自然と人間を繋ぐ神としての役割や彼を象徴する雷とその魅力について探っていきましょう。
「カモワケイカヅチはどんな神様?」
「どうして雷の神様なの?」
そんな疑問を一緒に解決していきましょう!
カモワケイカヅチとはどんな神様?
カモワケイカヅチは、古代日本における雷の神であり、武勇や雷を象徴する神格を持つ存在と言われています。
彼の名前には、【別雷(わけいかづち)】という言葉が含まれており、『雷を分ける者』という意味を持っています。
昔から雷の神様は雨を呼び寄せる龍の神様とも関係があるとされており、雨を降らせて作物がよく育つように助けてくれる力を持っていると考えられました。
また、カモワケイカヅチの父親はオオヤマクイ、母親はタマヨリヒメです。
カモワケイカヅチが雷の神様だと分かる話が、『丹塗屋伝説』や『山城国風土記』に記載されています。
この話によると、タマヨリヒメが川の近くで遊んでいると、川の上流から赤く塗られたきれいな矢が流れてきて、 その矢を拾って家に持ち帰り寝る場所のそばに置いておいたところ、タマヨリヒメはなんと子どもを身ごもったのです。
その子がカモワケイカヅチです。
カモワケイカヅチが大人になった時、お祝いの席で祖父のカモタケツヌミが
「お前が思う父にお酒をあげなさい」
と言いました。
カモワケイカヅチは、
「私の父は天津神です」
と、お酒の入った盃を天に投げました。
すると、屋根を突き破って雷が鳴りカモワケイカヅチは天に上がっていきました。
これで、カモワケイカヅチは雷の神様の子どもだということがわかったのです。
また、母親のタマヨリヒメは水を守る神様の役目もあったため、カモワケイカヅチも、雷だけでなく、川や水を守る神様としての力も持っているとされています。
このように、カモワケイカヅチは雷と水の神様で、雨や川の水を守って、みんなの生活や農作物を助けてくれる神様なのです。
カモワケイカヅチはいつから自分の父親が天津神であることを知ったんでしょうね。
この日が来るまでに何かそう思うような出来事が起こったのでしょうか。
雷と水の力で、人々の生活を手助けするなんて、その時代を生きた人々に取った相当な救いになったことでしょうね。
私の実家も農業をやっていましたが、川が近くにあり大雨が降れば浸水してしまうこともあり、せっかく育った作物が駄目になることがありました。
現在でもカモワケイカヅチの力は重宝されますね。
カモワケイカヅチが祀られる神社と祭り
カモワケイカヅチは、京都にある上賀茂神社という有名な神社に祀られています。
上賀茂神社は、京都で最も古い神社の一つで、世界遺産にも登録されています。
毎年5月15日に行われる【葵祭(あおいまつり)】は、カモワケイカヅチを祀るためのお祭りです。
このお祭りでは、平安時代のような美しい衣装を着た人々が、京都の街を歩きます。
これは【路頭の儀(ろとうのぎ)】と呼ばれ、たくさんの観光客が見に来る、とても華やかなお祭りです 。
お祭りの中で行われる【競馬会(くらべうま)】は、馬のレースのようなもので、その年の豊作や平和を神様にお願いするために行われます。
この競馬の行事は、カモワケイカヅチの力で、雷や嵐を鎮め、農作物がよく育つことを祈るための大切な儀式です。
このように、カモワケイカヅチが祀られる上賀茂神社と葵祭は、昔から多くの人が自然に感謝し、神様にお願いをするための大切なお祭りとして今でも続いています。
路頭の儀は、総勢500名もの人々が参加するようです。
私もそんな圧巻的な光景、ぜひ目の前で見てみたいです!
大行列は、御所車や装飾品、道具類も見どころのようです。
どんなものがあるのか気になりますね!
まとめ
- カモワケイカヅチは武勇や雷を象徴する神格を持つ存在。
- カモワケイカヅチの父親はオオヤマクイ、母親はタマヨリヒメ。
- 雨や川の水を守って、みんなの生活や農作物を助けてくれる神様だった。
- 上賀茂神社は、京都で最も古い神社の一つで、世界遺産にも登録されている。
この記事では、カモワケイカヅチについて紹介してきました。
カモワケイカヅチは雷の神様でもありますが、母の力を受け継ぎ川や水を守る神様としての役割も司っています。
雷と水の力を使って、雨や川の水を守り人々の生活や農作物を助けてくれていました。
また、葵祭は1400年以上も続いている伝統的なお祭りです。
総勢500名もの大行列、御所車、装飾品、様々な道具見どころがたくさんありそうですね!
私も、機会があれば京都へ足を運び、神秘的な光景を見に行ってみたいと思います。