願望実現において「やりたいことリスト」「夢リスト」を書くのが、第一ステップで大事と言われていますが、実は叶わない種をまいていることになります。
大事なのは「やることリスト」です。
なぜやりたいことリストがNGなのか理由を解説しつつ、願望実現しやすい「やることリスト」の書き方をご紹介します。
やりたいことリストではなくやることリストを作ろう
願望実現のために「やりたいことリスト」を作る人は多いですが、実は圧倒的に願望実現をしづらい状況を自ら作り、そのサイクルに入り込んでしまうことになるのです。
もし、やりたいことリストを作るなら「やることリスト」を作りましょう。
なぜやりたいことリストを作ると願望実現しづらくなるのか?理由は3つあります。
やりたいことリストがNGな3つの理由
やりたいことリストを作るのは、自分の願望を明確するには役に立ちますが、あまり教えられていない隠れたデメリットが3つあります。
- 「やりたい止まり」になることが多い
- 全て先延ばし状態になるから自己肯定感が下がり続ける
- 意識・エネルギーが散乱する
それぞれ理由を詳しく解説します。
「やりたい止まり」になることが多い
やりたいことリストは「やりたいこと」をリスト化していくものなため、心理学的な観点から動機、フォーカス、意志の力が実はかなり弱めです。
やりたいというのは「いつかやってみたい」というものでして、その「いつかやりたい」を「やる」に変えないと望む結果が手に入らないんですね。
そして、「やりたい」という気持ちのコップが溢れたら「やる」に切り替わり「やがて手に入る」と思っている人も多いですが、それはあり得ません。
「やる」と決めるから「やる」のが人間の行動心理で「やらないと手に入らない」のです。
体重を減らしたいと思い続けているだけでは体重が落ちないように、行動が伴わない願望は実現しません。
なので、やりたい・手に入れたいと思っていても、望む結果を手に入れることができないことがほとんどです。
と言うのも、引き寄せの法則や潜在意識の観点から見ると「やりたい」という状態は「さらにやりたいと思うキッカケをくださいな!」とオーダーしていることになるので「さらにやりたいと思うキッカケ」ばかりを引き寄せます。
すると、思った通りに「やりたい止まり」の現実を実現するのです。
でも「やる」と決めて手に入れることを決意すれば「実現のために必要なキッカケをくださいな!」とオーダーすることになるので「実現のために必要なキッカケ」を引き寄せます。
すると、人それぞれタイムラグがありますが、思った通りに実現するのです。
全て先延ばし状態になるから自己肯定感が下がり続ける
例えば願望実現のコツで「やりたいことリストを100個書きましょう」などと言われていたりしますが、やりたいことリストを100個書いた瞬間に、全てが願望として潜在意識にインプットされます。
ここからが問題で、書いた瞬間に全て先延ばし状態になってしまうんですね。
全て先延ばし状態になると「これもやらなきゃ」「あれもやらなきゃ」と追われることになり、TO DOリストがあることで安心する人も多くいますが、実はあまり良いことではありません。
「これもやらなきゃ」「あれもやらなきゃ」というのは「あれもできていない」「これもできていない」というマイナス評に焦点が当たることになり、焦燥感や無価値感に直結します。
焦燥感や無価値感は「できていない自分」から感じるものでして、常にできていない自分を見ていると情けなく感じたりしてしまいます。
すると、自己肯定感を下げ続ける行為になってしまうのです。
「先延ばし→〇〇やらなきゃ→〇〇できていない→焦燥感・無価値感→自己肯定感の低下→先延ばし→以下永遠ループ」
という負のサイクルで循環していくので、自己肯定感が低下している自分にふさわしい現実が次々と訪れます。
しかし「やる」と決めたことを「やっている」状態だと、先延ばしせずにできている自分を感じることが出来るので、自己肯定感を上げてくれます。
やりたいことを決めるか。やることを決めるか。全く変わってくるのです。
意識・エネルギーが散乱する
やりたいことリストを書くワークでよく言われることで
「紙に書いたことは全て叶い、紙に書かなかったことは叶わない」
というのがあります。
少し冷静になって考えてみれば分かることなのですが、そんなにたくさんのことを同時進行で進めて全てに取り組めますか?ということなんです。
「紙に書いたことは全て叶い、紙に書かなかったことは叶わない」
と言われると、強迫観念のように感じて「とにかく書かなきゃ!」と追われて書いてしまう気持ちが湧いちゃいますよね。
でも、上記で述べたように「〇〇しなきゃ」というのは、後に「あれもできていない」「これもできていない」というマイナス評に焦点が当たる原因となり、焦燥感や無価値感に直結し自己肯定感を下げてしまいます。
なので、大事なのは「欲張らない」ということ。
そして、たくさんのことを同時進行で進めるというのは、意識が散乱して集中できません。
例えば、やることが1つだとしたら自分の持っている時間・労力・意識を100:100:100で全てを注げます。
しかし、やることが2つになると、自分の持っている時間・労力・意識が
- やることA:80:40:70
- やることB:20:60:30
みたいな感じになり、ちょっとずつ歯車がズレてきます。
すると、時間をかけているのに、自分が思っているパフォーマンスが発揮できず「あれ?なんかおかしい…」と混乱が発生します。
まだ2つだけなら修正しやすいですが、3つ、4つ、5つと増えれば増えるほど、1つのことに注げる時間・労力・意識の量が減るだけでなく、バランスのコントロールをするためにエネルギーを使う。
ということをする必要が出てきます。
そうなると、どれだけ能力やスキルが高くても、しんどくなって当たり前。叶いづらくなって当たり前になるんですね。
なので、大事なのは「欲張らない」こと。
やりたいこと・叶えたいことがたくさんあるのが良いことではなく、欲張らずやることを絞るのが超絶大事です。
結果として、その方が効率良くなり、たくさんのことを手に入れることが出来ます。
やることリストの書き方
決して欲張らず1つだけ決めましょう。多くても3つまでに留めておくのがコツです。
とにかく捨てて手放して絞り込むのです。
選択と集中で分散させないのもそうですが、自己肯定感を下げない状況を自分で作ってあげるのも願望実現の隠れたコツです。
- 「お金を稼ぎたい」ではなく「月収100万円稼ぐ」と決める
- 「体重を減らしたい」ではなく「体重を5kg減らす」と決める
数値化できるものは数値化して決めます。
そして、決めたことを達成していている未来の自分の感情をイメージでいいので先取りして味わい尽くします。
決めて達成した自分の感情はどんな感じですか?
心地よさを感じるなら良い感じです。
もしソワソワするなら手に入れたいものではないのかもしれません。
手に入った・実現したら追加してアップデートすればOKという考え方
欲張らないことが大事とお伝えしてきましたが「それじゃあ、何か物足りない」という気持ちも出てくると思います。
それは、手に入ってから&実現したら、改めて考えればOKです。
手に入れる前の自分と手に入れた後の自分では、思うこと・感じることが間違いなく変わります。
なので、手に入れる前の自分が実現したいことと手に入れた後の自分が実現したいことは間違いなく変わります。
だからこそ、ガチガチに固定せず、手に入った&実現したら、その時に次の目標をアップデートすればOKという柔軟な姿勢で進めていきましょう。
そして、こんなにも変化の早い時代に生きているんです。
柔軟に動けるように余白を作っておかないと、間違いなくしんどくなります。
とにかく今に集中しましょう。今、今、今です。大事なのはリアルタイムの今です。
まとめ
やりたいことリストではなく「やることリスト」を決めましょう。
欲張らない。欲張らない。欲張らない。
選択と集中です。