自分の中にある劣等感や屈辱感、喪失感、寂しさなどの嫌な感情などをキレイサッパリにクリーニングしたいと願う人向けに、潜在意識にこびりついた嫌な感情をクリーニングする方法をご紹介します。
前提:「良薬口に苦し」です
今回お伝えする方法は「良薬」ですが、とても「苦い」です。耳が痛くなる内容かもしれませんが、効果は抜群にあります。
そして、感情をクリーニングすることは「感情を消したり、抑えつけたり削除することではない」ということです。
むしろそれらを活かす方法です。
ぜひ読んだらすぐに実践してみてくださいね。
結論:感謝のエネルギーで嫌な感情は吹き飛ぶ
潜在意識にこびりついた嫌な感情をクリーニングするとは何?どういうこと?と思うかもしれませんが、話は簡単です。
あなたの嫌な感情を浮かび上がらせている人、現実、出来事に感謝をするということです。
嫌な感情は感謝のエネルギーが吹き飛ばしてくれます。
つまり「感謝が湧くように意味付けを変えていく」のです。
感謝が湧くようにしていくというのは、嫌な感情が浮かび上がってきた人、現実、出来事に対して、心から「ありがとう」と思える意味付けに変えていくこと。
それによって自然なクリーニング作用が起きます。
「感謝の念」というのは、何もかもを全てキレイにお洗濯してくれる魔法の力を持ちます。
注意点としては、決して嫌な感情と戦わないこと。これが鉄則です。
たまに「感情を味わえば消えるんでしょ?だから、味わってやりますよ」という人がいますが、確かに「味わう」というのは基本です。
ですが、これだけでは感情とのバトルモードを発動させてしまうので、かえって逆効果です。
【5ステップ】感謝によるクリーニング方法
嫌な感情をクリーニングしてフラットな状態にするということは、心から嫌な感情に感謝が出来た時に起こるものです。
とはいえ、嫌な感情の引き金となっている出来事や人に対して、どうしても許せなかったり、わだかまりがあったりすると、簡単に感謝できなかったりしますよね。
そうなんです。簡単には出来ない。だからこそ「苦い良薬」なんですね。
そんな感謝によるクリーニング方法は以下5ステップです。
- 嫌な感情を感じる
- 嫌な感情の種類を知る
- 抑圧している自分の感情を嫌な感情を通して教えてくれていることを知る
- 嫌な感情を感じて良かった点を書き出す
- 嫌な感情に感謝する
一つずつ詳しく解説します。
ステップ1:嫌な感情を感じる
まずは嫌な感情の引き金になっている出来事、人、現実を思い出して、嫌な感情を思い出して改めて感じてみてください。
もちろん、気分が悪くなることがあるかもしれませんが、自分の感情を真正面から受け止めて抱きしめてあげてください。
- 理不尽な命令をされた
- 良かれと思ってやったことを嫌がられて否定された
- 被災して全てを失った
- 事業に失敗した
- 失恋した
など、人によって色々あると思います。
まずは一つだけピックアップして、ただそれをぼーっと振り返ってみます。
ステップ2:嫌な感情の種類を知る
嫌な感情の引き金になっている出来事、人、現実を思い出して、一つだけピックアップしてみたら、嫌な感情を深堀りして嫌な感情の種類を明確化していく作業です。
具体的にどんな感情があるかを分類していきましょう。
例えば、理不尽な命令をされて嫌な感情を感じているとしたら
- この先も理不尽が続いていくかもしれない絶望感
- やりたいようにやらせてもらえない窮屈感
- ムダなことをしていると感じる損失感
- 信頼してもらえていない寂しさ
などが出てくるかもしれません。
書き出すだけ書き出して、嫌な感情の種類を明確にしていきます。
ステップ3:抑圧している自分の感情を嫌な感情を通して教えてくれていることを知る
上記例の場合だと
- この先も理不尽が続いていくかもしれない絶望感
- やりたいようにやらせてもらえない窮屈感
- ムダなことをしていると感じる損失感
- 信頼してもらえていない寂しさ
が出てきました。
それぞれ自分が感じている嫌な感情として明確になりました。
実は、自分が嫌な感情を感じている時は、抑圧している自分の欲求や感情が目の前の出来事や人を通して教えてくれることがあります。
「抑圧しててしんどそうだから、それを解放できるように教えてあげるね」
と、わざわざ嫌な感情を感じさせてくれる出来事が起きてくれるということです。
この先も理不尽が続いていくかもしれない絶望感は、改革を起こしたい欲求の現れかもしれませんし、今の延長線上では未来が見えないから明るい見通しを自分で見つけたいという感情からきているかもしれません。
やりたいようにやらせてもらえない窮屈感は、自分のやりたいことを我慢していて、なかなか一歩踏み出せないもどかしさからくる感情かもしれません。
など、明確にした嫌な感情は自分に対する大切なメッセージではないか?と捉え方を変えてみるんですね。
そうすれば自分の欲求を改めて把握できたり、大切にしたいモノを大切にできるキッカケなんだと気づくことができるはずです。
また、望む未来に対する行動のキッカケになれば棚からぼたもちです。
ステップ4:嫌な感情を感じて良かった点を書き出す
出来れば嫌な感情を感じずに生きたいと多くの人が望みますが、嫌な感情はそんなに悪いものでしょうか?
嫌な感情を感じることで良い面もたくさんあります。
例えば・・・
- 人の気持ちを理解できるキッカケになった
- 大切なことを思い出すことができた
- 調子に乗ってた自分に釘を刺してくれた
- より良くするための改善案やアイデアが見つかった
など、嫌な感情を感じることで得られたものが必ずあるはずです。
また、親子関係で、例えば子供の時に親からあまり可愛がってもらえない感じがして寂しい思いをしていた。
だけど、自分が親になってみたら、ただ余裕が無いだけで子供が可愛くないなんてありえない。
みたいに、時を経て深い愛情に気づけたりすることもあるはず。
「もし、この人がいなければ……。」
「もし、この出来事が起きてくれなければ……。」
自分が抑え込んだ感情に気付かず、抑え込んだ感情を感じることも許せず、何もかも閉じ込めたままだったかもしれません。
ステップ5:嫌な感情に感謝する
ステップ4まで進めていくと「わざわざ嫌な感情に変えて大切なことを教えてくれてありがとね」と感謝の気持ちが自然と湧いてくると思います。
痛みがないと人は学ぼうとしない生き物だからこそ、わざわざ嫌な感情を感じるようになっています。
それでも嫌な感情を抱くのが苦痛に感じた時は
「嫌なことは起きていないし嫌な人も本当は存在しない。ただ自分が感情を抑え込んでいただけ。それを解放させてくれているだけなんだ。」
と、思い出すたびに、またキレイにクリーニングされて前に進めるのです。
色々と考えさせられる出会いや事件が起きるかもしれませんが、丁寧に感情を感じていると「あ、この感情、ずっと嫌がっていたんだな」と気づくことがあると思います。
その時にステップ1〜4をやるだけで、全ては繋がっていて、感謝しかないことに改めて気づくことができます。
そしたら「ありがとう」と思えて成仏すると、嫌な感情はなくなるんですよね。
単純でシンプルで基本的なことなのです。
まとめ
嫌な感情を本当の意味でクリーンにするには嫌な感情の「キッカケ」になった全てのものに対して「ああ、ほんとうにありがとう。おかげさまで。」と思えることが大切です。
もちろん、嫌いな人や嫌な出来事であればあるほど難しいのは当然。
しかし、嫌であればあるほど自分にとって深く大切なメッセージだったりします。
嫌な感情を感じた「キッカケ」になったその相手や、その出来事に上辺では感謝できます。
ですが、心から思うことが出来るかどうか?がポイントです。