「自分のやりたいこと、進みたい道がある」
これはとても素晴らしいことです。
私は、自分のやりたいことや進みたい道を見つけるのに7年くらいかかったので「自分のやりたいこと、進みたい道がある人」はすごく輝いて見えていました。
で、ずっと、心の中で念仏のようにブツブツ言っていました。
- 「あの人は、やりたいことがあっていいなぁ〜」
- 「あの人は、進みたい道がハッキリしてていいなぁ〜」
- 「私にもそういうのがあったらなぁ〜」
と。
そして、やっと自分の進みたい道が明確になり、そこに突き進み始めた途端。
「やりたいことなんてない方が良かったのかも」
と思うほどの緊急事態が発生しました。
12月23日、大学時代の友人の結婚式に出席し幸せを持ち帰った翌日のクリスマスイブ。
当時同棲していたパートナーから別れを告げられ、しかもこっぱみじんにボロクソ言われる自分史上最も過激なクリスマスプレゼントをもらったのです。
そう、人生は何が起こるか分からないから面白い。
「これ!」という道に進み始めると身近な人が反対する
私の人生に、自分の進みたい道に進み始めたら、大切だと思っている人から猛烈に反対されるという現象が起きました。
自分のやりたいことがなくて何年も悩みを抱えていた場所からようやく抜け出せたのに、何でこんなことが起きるの!?という衝撃は今でも忘れられません。
この現象について後から知ることになるのですが、これをドリームキラー現象と言います。
旦那さん・奥さん、彼氏・彼女、父親・母親、兄弟、祖父・祖母、親友、先輩、後輩など。
身近な人であればあるほど、自分の進みたい道に進み始めると猛烈に反対される現象が起きるので、意外とメンタルがやられます。
- 「ようやく見つけた道を、どうして応援してくれないんだ…」
- 「何で賛成してくれないんだ…」
という気持ちが溢れ出てきて、とても悲しい気持ちになり、本当にやりたいことを諦めたくなります。
しかし、自分史上最も過激なクリスマスプレゼントがあったからこそ、今でも諦めずにチャレンジし続けることができています。
自分のやりたいことを反対する人はプレゼントを送ってくれているのです。
自分のやりたいことを反対する人に隠されている3つのメッセージ
自分のやりたいこと、進みたい道に進み始めようとする時に、反対される現象について掘り下げていくと、3つのメッセージが隠されています。
このメッセージを知ることで周りの人の反対が、どれだけありがたくて尊いものなのかに気づけると思います。
そして、実現におけるガソリンになるだけではなく、その人達を幸せにするキッカケにもなるのです。
3つのメッセージとは
- 憧れである
- 孤独感を感じている
- 試されている
それぞれ詳しく解説します。
反対してくる人の意見は、基本的に参考にしない方がいいですが、唯一、参考にした方がいいこともあるので、合わせてお伝えします。
1:憧れである
自分のやりたいことを反対したり否定する人は、実はその人が密かにやりたいと思っていることだったり、そうなったらいいなぁという憧れがある可能性があります。
当時、猛烈に反対していたパートナーは、私がそこそこ順調に生活できているのを知り「実は自分のやりたいことをビジネスにしたいと思ってて、ちょっと相談に乗ってくれない?」と、切り出してきたのです。
私からすると「えー!?あれだけ反対してたのに!?!?いきなり手のひら返すやん!」と超絶パニックになりました。
また、親からも反対されていたのですが、自分の仕事の進捗や最近あったことやクライアントさんとのやりとりについてちょこちょこ話をするようにしていました。
そしたら、私がどういうことをやっているのかを分かり始めて、少しずつ認めてくれるようになり、安心してくれるようになってきたんです。
そしたら、母親が耳を疑うようなことを言い始めたのです。
「実は、私も、自分の好きで得意なことを活かして料理教室をやってみたいと思っているんだよね!」
と。
この体験から学んだのは2つ。
1つは結果を出せば人は簡単に手のひらを返すということ。
そして、もう1つは憧れを持っていたということ。
自分のやりたいことを反対・否定する人は、実はその人自身も
- そういう生き方がしたかった
- もっと自由に生きたかった
- 憧れがあった
ということです。
だけど・・・
- 勇気がなくてなかなか一歩踏み出せずにいた
- 人の目が気になって出来なかった
- うまくいくかどうか分からない
という反対する人の中にある不安や怖れを投影しているんですね。
そして、不安や怖れの中にあるのは、失敗した時の苦い味を想像しています。
想像している苦しみや悲しみを味わわせたくない。苦労をさせたくないという気持ちから、あなたの進みたい道に賛成しない、反対するという態度を取ります。
つまり「賛成できない気持ち」「反対する気持ち」というのは「自分を想ってくれる愛情」から出てきているということです。
だからと言って、反対する人の言う通りにしなければいけないというわけではありません。
相手の気持ちは受け取りながらも、自分が本当にやりたいこと、進みたい道を選択していく。
そしてその道で
- 思いっきり動き回ること
- 思いっきり幸せになること
- 思いっきり豊かになること
- 思いっきり楽しむこと
- 思いっきり成果を出すこと
それがお互いにとって本当に望ましい未来です。
「そういう生き方をしても幸せになれるんだよ」という事実を、自分が幸せになって、生き方を通して証明していくこと。生き様を伝えていくこと。
そして、バトンを渡していくこと。
これが大事です。
ここで、大切にすべきポイントは、反対してくる人の態度だけで判断するのではなく、相手の「賛成しない気持ち」「反対する気持ち」の奥に眠っている愛情に気づいて受け取る必要があるということです。
本当の愛情に気づき、感謝することができた時。間違いなくとてつもないエネルギーになります。
こういう実体験をしてしまうと世界を眺める視点がガラリと変わります。
自分の夢は反対してくる人の夢でもあるのです。
そして憧れの裏にあるのは、怖れと不安なのです。
2:孤独感を感じている
自分のやりたいことや夢に向かい進み始めることで、反対してくる相手は、自分を置いてどこか遠くに行ってしまうような感覚になるんですね。
それほど自分のやりたいことや夢に向かう時の自分のエネルギーと変化するスピード感は凄まじいのです。
相手からすると、急に別人になったように映り、ややパニックになってしまいます。
だから、落ち着かせるために反対をしたり、処理しきれずに理解できず賛成できにくくなってしまうのです。
このような場合は、きちんとコミュニケーションを取って「安心感」を与えることが必要です。
自分のやりたいことや想いばかりを話して理解してもらおうとキレイな御託を並べるのではなく、デメリットや感じている不安を話して、自分が冷静であることを伝える努力をしましょう。
3:試されている
- 自分が本当にそれをやりたいのか?
- 本当にその道に進みたいのか?
というのを試されているというメッセージです。
あえて反対するような態度を取り、本気度を確認しています。
応援しなくても、賛成や支持がなくても、本当に本当にその道に進むだけの強い意志はあるのか?その生き方を選択するのか?
というのを見ています。
うまくいかないことは当然ある。遠回りすることも当然ある。
それでも、反対を押し切って進む意志がなければ、うまくいくわけがない。だから、あえて嫌われるようなメッセージを投げてみようと試されています。
裏のメッセージとして、強い意志を持って自分の道を進みなさいと背中を押してくれているのです。
反対してくる人の意見を参考にした方がいい場面
ここまで反対してくる人の意見は、あまり参考にしない方がいいということをお伝えしてきましたが、唯一、参考にした方がいい場面があります。
それは、すでにその道を進み、今でも上手くいっている人の意見です。
先駆者、道先案内人の意見を鵜呑みにする必要はありませんが、きちんと耳を傾けて参考にした方がいいです。
なぜなら、何をやったら事故るかを知っているからです。
すでに上手くいっている人が警告してくれる失敗する方法は参考にすべきです。
まとめ
自分のやりたいことに反対してくる人には悪意はなく、むしろとてつもない愛情が裏にあります。
記事を書きながら、色んな事を振り返っていたら色々と溢れてくるものがありました。
もし自分の進みたい道があるなら思う存分進みましょう。
自分のまだ見ぬ可能性や力を信じてあげられるのは自分自身です。
自分を信じて生きていくこと、自分の道を進んでいくことは、贅沢な大人の時間の使い方です。
楽しんでいきましょう!