これまで数百名の方とセッションをしたり、メールでメッセージをやり取りさせていただりして、引き寄せの法則が上手に活かせていない人に何か共通点はないだろうか?
上手に活用できる方法を探っていくよりも、上手に活用できない人たちの共通点を発見した方が再現性が高いのでは?
と長年研究をしてきました。
多くの人が上手に活用できる方法ばかりに目を向けますが、失敗する要因を知り、失敗しないための共通点を発見した方が早いのではないか?と。
そこで当記事では、長年の研究結果をまとめて、引き寄せの法則が上手くいかない理由を4つご紹介します。
ここでご紹介する4つを回避しておけば、間違いありません。
引き寄せの法則が上手くいかない4つの理由
引き寄せの法則自体は誰もが正確に働かせることが出来ているものの、方向性が間違っているから上手に引き寄せられていない傾向にあります。
人生ゲームで例えるなら、引き寄せの法則を使って「お金が増えるマス」に向かって進んでいるのではなく「お金が減るマス」に向かって進んでしまう。
これこそが引き寄せの法則を上手に活用できていない理由なのですが、細かく分解すると4つあります。
- 目的が分からないまま進んでいる
- 「すべき」「なければならない」というルールに縛られすぎている
- 自分を責めすぎている
- 能力がないからダメという思い込み
一つずつ解説していきますね。
理由1:目的が分からないまま進んでいる
引き寄せの法則が上手くいかないと思い込んでいる多くの人は、そもそも「何のために人生を進めているのか?」という「目的」を設定しないまま日々を送っています。
だから、周りの人が歩んでいる方向に一緒に歩めばいいやと思って安心します。
しかし、その周りのほとんどの人も「目的」を設定しないまま歩いているのです。
何をするために歩いているのかを知らないまま歩いている
例えば、バスに乗っている人は必ずどこかへ行きたいから乗っていますよね。
駅かもしれないし、スーパーかもしれない。
しかし、もし、バスに乗っている人が
「このバスに乗ったのは近くを歩いていた人が乗っていたからです」
と答えたら、あなたはどう感じるでしょうか?
ちょっと奇妙に感じると思うのですが、同じようなことを多くの人がやってしまっているのです。
目的と目的地は違う
そして、目的と混同されやすいのが目的地です。
目的地は到達する場所の事ですが、目的というのは「何のためにそこへ向かっているのか?」というものです。
- バスに乗ってスーパーに行きたい。スーパーに着いた。
⇒目的地に着いたということです。 - バスに乗ってスーパーに着いた。野菜を買いたくて野菜を買った。
⇒目的を達成したということです。
このように、多くの人が思っている「目的地」とは「最終目的地」ではなく「中間地点」であることがほとんどです。
例えば・・・
- 月収100万円稼いだ⇒目的地に着いた
- 100万円で〇〇をする⇒目的
目的地と目的は全然違いますよね。
- 恋人ができた⇒目的地に着いた
- 恋人を作って楽しさを味わう⇒目的
など他にも色々ありますが、目的地と目的がごちゃごちゃになっている人が多いです。
- 収入・売上げをアップさせる
- 自分に合う仕事を見つける
- 集客で悩まなくなる
- 理想の恋人を見つける
- 大好きなあの人と復縁する
- もっと広いところに住む
- 結婚をする
- 世界中を旅する
などは、あなたにとって目的地であって目的ではないのです。
これらを通して、幸せや喜びを感じるための「手段」であるはずです。
目的があるから引き寄せが加速する
いかに早く、いかに少ないコストで、いかに効率的に、いかに高い利益を上げるか?その先の「目的」は何でしょうか?
こういう人を「合理的な人」と言いますが「目的」を知らなければ迷子になるだけです。
しかし、こういう人たちのことを世間では「リーダーだ」と賞賛するのです。
でも真実はどうでしょうか?
目的もなく目的地に着くことほどムダなことはありません。
目的もなくスーパーに行ったら困るのが当たり前なのではないでしょうか?
そうではなく、自分が正しいと信じる信念に基づいて生きていく。他人や周囲の価値観で自分の人生を判断しない。
その自分のルールにブレずに日々を送る人は、人生に必要なものをピンポイントに引き寄せていきます。
目的が分からないからこそ、胸にモヤモヤを抱えて生きていくことになります。
そのモヤモヤは更にモヤモヤするような出来事を引き寄せるため、出口が見えなくなっていくのです。
そして、好きな事が分からなくなっていき、好きな人さえも分からなくなっていき、人生の彩度がモノクロになっていってしまうのです。
目的地だけではなく目的をハッキリさせましょう。
理由2:「すべき」「なければならない」というルールに縛られすぎている
大人になる過程で様々な経験をしてきていますよね。
何をすると「痛み」を感じて、何をすると「快感」を感じるのか?
気づかないうちに潜在意識の下で学習していきています。
特に人間という生き物は「どうしたら痛みを経験しなくて済むか?」に敏感なため、一度経験した「痛み」から回避しようとします。
例えば、沸騰した水が入っているヤカンを素手で触ろうとしませんよね?
ヤカンを触ると「痛い(熱い)」という事を知っているからこそ回避しようとします。
他にも、親の言うことを聞かなかったために、こっぴどく叱られたことがあると、親、先生、上司や目上の人に対して「いい子でいなければならない」と、ルールをつくる人もいます。
夢や目標を追いかけると、身近な家族や友人が離れていく経験をしたことがあると「夢や目標を追いかけることに強烈なブレーキをかける」と、ルールをつくる人もいます。
他にも、人を信じてお金を預けたら裏切られて盗まれたという経験をすると「人にお金を預けてはいけない」と、ルールをつくる人もいます。
- 「〇〇をすると、損をする。」
- 「〇〇をすると、苦しくなる。」
- 「〇〇をすると、悲しくなる。」
こうした「嫌な経験」をしながら大人になってきています。
すると、その「痛み」を避けようとして自分の中で「してはならないシリーズ」というルールブックを更新していきます。
「これをやると痛みを感じるからやめとけルール」
を勝手につくるのです。
「これをやると痛みを感じるからやめとけルール」が人生を狭苦しくしていく
「Aをしてはならない」というルールの裏側には「Aをすると、Zになってしまって痛みを感じる」という思い込みが隠れているため、Aを選択しないようになります。
同じように「Bをしなければならない」というルールの裏側には「Bをしないと、Yになってしまって痛みを感じる」という思い込みが隠れているため、他の選択肢を消してしまいます。
- 「Aをしなければならない」
- 「Bをしてはいけない」
- 「Cをすべき」
- 「Dはすべきでない」
ということの裏側にあるものは全て「思い込み」です。
- 「お金を貯金しなければいけない」
- 「成功しなければならない」
- 「ミスをしてはいけない」
- 「好きなことをすべき」
- 「好きではないことはすべきではない」
- 「怒られてはいけない」
- 「お金の話をしてはいけない」
- 「良い母親でなければならない」
- 「こうでなければならない」
- 「ああしてはいけない」
これらは全部思い込みです。
思い込みに縛られている超不自由な生き方なのです。
自分で自分を縛って世界の扉を閉ざしているので、人生の巡りを良くする機会を引き寄せても「なければならない」「してないけない」「すべき」「すべきではない」が邪魔をして、選択をミスってしまうんです。
「お金を貯金しなければいけない」という思い込みが強すぎて、絶好の投資タイミングで貯金をしてしまったり。
「ミスをしてはいけない」という思い込みが強すぎて、一歩踏み出せずにチャンスを掴めなかったり。
目の前まで引き寄せているのに無視してしまうのです。
思い込みに気づき手放すまで引き寄せ続ける
「なければならない」「してないけない」「すべき」「すべきではない」が邪魔をして、選択をミスっている時は、同じような事をどんどん目の前に引き寄せます。
「いやいや、これは違う」と避けて無視し続けるのに、同じような事を引き寄せるので、逆引き寄せが起こっているように感じます。
しかし、避けているそのタブーこそが豊かさを引き寄せる扉だったりするのです。
何度でもやってくるということは「そのルール・思い込みは間違ってますよ〜、手放してくださいね〜」と神様が知らせてくれているのです。
まずはルールに気づいてみてください。そして、その背景にある思い込みを探ってみてください。
それは本当に「今、そして、未来に役に立つ思い込み」でしょうか?
自分のタブーをどんどん破る者が本当の自由を手にしていきます。
過去の思い込み・ルールから自由になり、次のステージにむけてドンドン行動できる勇気を手に入れた人から順番に自由への扉を開いていきます。
すごくドキドキすることがたくさん起きますが、ドキドキする方を選択していってください。
理由3:自分を責めすぎている
誰しもが歩みを止めてしまう時は共通して「無力感」というものがあります。
そして、「無力感」というものは、物事が思い通りにならなかった時に「わたしのせい」と過度な自己否定から芽生え始めます。
自己否定から芽生えた種は
- 「どうせ私がやってもムダだ。」
- 「私なんて・・・どうせ・・・」
という暗い期待を育てて、行動力を一気に奪い去ります。
でも実は矛盾が生じていることに気づいているでしょうか?
あらゆる結果は、自分が作っているわけではなく、自分の選択の積み重ねによってもたらされています。
なので、自分自身が悪いわけではないのです。AかBかCかの選択を間違えただけなのです。
一番重要なことは「あなたのせいではない」ということ。
つまり、人間性の問題ではないということです。
「あなたの“選択の結果”」だということです。
人間性ではなく選択を間違っているだけ
「自分のせいだ」と思う人は「自分自身」を責めてしまい、自尊心まで傷つけてしまうので、セルフイメージを引き下げて結果的にパワーを失ってしまいます。
しかし「自分の選択の結果だ」と思う人は「自分の選択」を冷静に見直すことが出来るので、より「選択の質」を高めるための思考・行動をとります。
自分の選択の結果に嘆くのではなく「選択の質を高めている最中なんだ」ということを受け入れて「新しい選択」を積み重ねていきましょう。
変にセルフイメージを下げる必要はありません。
セルフイメージを下げれば下げるほど、冷静な選択はできなくなってくるものです。
理由4:能力がないからダメという思い込み
- よし、今日から早起きをしよう!
- よし、ダイエットを始めるぞ!
- よし、毎日手帳をしっかりつけるぞ!
- よし、仕事を優先順位の高いものから取り組むぞ!
など、きっとあなたも色んなことを決意してきたことと思います。
そして、その決意が続かないことに直面すると「やっぱりダメだった・・・」と、セルフイメージを低下させ自信をなくしてしまうのです。
すると、多くの人は「継続力がない」と思ってしまいがち。
しかし、それは幻想です。
継続力がないのではなく、継続するポイントを押さえていないのが原因なのです。
継続するのに能力は関係ありません。
何かを継続したいと思っているということは、何かしらの変化を求めているんですよね。
変化というのは「古いパターン」から「新しいパターン」へ変わることです。
部屋の中に落ちているゴミをそのままにしておくパターンから目につくたびに整理するパターンへ。
朝起きたら、目覚まし時計を止めて二度寝するパターンから目覚ましと同時に気持ちよく起きるパターンへ。
変化というのは「パターンが変わる」というただそれだけのことなのです。
しかし、多くの人が自分が変化できないことを、なぜか能力のせいにしています。
- 「私はどうしても部屋を片づけることが“出来ない”んです」
- 「私は、ダイエットが“出来ない”の」
- 「この目標は何度やっても達成することが“出来ない”」
- 「私は、夢を叶える“能力”なんてない」
しかし、それは真実ではありません。
真実は「あなたが変化できない理由は能力ではなく感情の問題」だということです。練習ではできることが、本番だとできない。
好きなスポーツなら発揮できる集中力が苦手な仕事だと集中が全然続かない。
友人への電話ならいくらでもできるのに、アポイントの電話だと先延ばししてしまう。
これは能力がないのではないのです。
「能力を引き出すのにふさわしい感情の状態」
になっていないだけなのです。
古いパターンには「もうこれを続けるわたしじゃない」と他人事のように思い、新しいパターンに「これが私らしい!」とワクワクを感じる。
古いパターンが頭に浮かんでも即座に輝く新しいパターンが浮かんでくるのです。
すると、サクサクと変化が進みます。
引き寄せたいと思っている事柄が本当に望んでいるものかどうか?チェックしてみてください。