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異形の神様サルタヒコを知っていますか?どんな神様か教えます!

神話日本には沢山の神様が登場しますが、その中でも異形の神様として記されているサルタヒコ(猿田毘古神)という神様を知っていますか?

私はサルタヒコと聞いて思い浮かんだのは『尾張の猿田彦神社』と『猿田彦珈琲』でした。

サルタヒコは日本神話の中の天孫降臨に関わる神様として登場します。
天孫降臨と言えば現在の天皇家の祖先となるニニギノミコト(邇邇芸命)が地上に降り立った出来事のことですが、サルタヒコはどのように関わってくるのでしょうか?

それでは早速神話の中でサルタヒコがどのような活躍をしたか詳しく解説していきます。

もくじ

サルタヒコはどんなことをした神様?

サルタヒコという神様は国津神という地上で生まれた神様で、その姿は鼻が長く身の丈は七尺(2.1メートル)と他の神様とは異なる姿をしていました。

天の八街(やちまた/いくつも道が分かれているところ)で天界から来る神様を睨みつけるだけで追い返して地上を護っていました。

天孫降臨では道案内!

アマテラスの命によりニニギは高天原(天上)から葦原中国(地上)に降り立つことになります。
ニニギは沢山のお供を連れて地上へ向かいますが、一行が地上へ向かう途中で一人の異形の神様が道を塞いでいました。

アメノウズメという女性の神様に名前を聞かれ、サルタヒコだと名乗ったことから天界からの使者を追い返すことに失敗し、逆に道案内役を買ってでて一行を無事葦原中国まで送り届けることになりました。

ニニギが高天原から葦原中国へ下りていきた出来事は天孫降臨といい、ニニギの子孫が天皇となり現在の皇室までずっと続いていると言われています。

無事に葦原中国(地上)に着いたあと、サルタヒコはニニギに故郷の伊勢国に帰りたいと申し出ます。
すると、ニニギはアメノウズメに一緒に行くように命じ、二人は夫婦になり故郷へ帰ることになりました。

故郷に帰ったサルタヒコは、伊勢の海で漁をしていたときに貝に手を挟まれ、溺れてしまい最後を迎えることになりました。
このときに吐いた息などから三柱の神様が誕生しています。
貝に挟まれて溺れてしまうって、どんな大きな貝なんでしょうねぇ。

異形の神様

日本書紀の中にサルタヒコは『鼻がとても長く、背も高く、目は鏡のように輝いていた』と書かれています。
皆さんの中にこの姿を聞いて天狗を連想する方もいると思いますが、それもそのはず、天狗のイメージの元になったのがサルタヒコではないかと言われているからです。

何故そのような姿をしていたかと言いますと、『邪視』という悪しきものを目力だけで追い払うためのまじないの意味があったそうです。
睨むだけで悪しきものを追い払うって凄いですね!

サルタヒコと縁のあるスポットの紹介

サルタヒコと関わりのあるスポットをいくつか紹介します。

猿田彦神社/椿大神社

みちひらきの大神とも呼ばれるサルタヒコを祀る神社は各地にありますが、その総本社であるのが三重県鈴鹿市にある椿大神社と言われています。
サルタヒコが天孫降臨のときに道案内役を買ってでたことから、交通安全・旅行安全・導き(導開)の御利益があるとされています。

サルタヒコを祀る神社は全国にありまして、他の神社では猿田彦神社という社名を用いられています。
私は東海地方に住んでおり、子供の頃から『尾張の猿田彦神社』のCMをよく見ていたことから、子供の頃は何の神様なのか理解していなかったですが親しみを感じていたことを思い出しました。

佐瑠女神社(さるめじんじゃ)

伊勢へ帰るときに一緒に着いてきて夫婦となったアメノウズメですが、結婚するときに猨女君(さるめのきみ)という名を与えられました。
アメノウズメは芸事の女神様として知られていることから芸能や技芸に関係する人々に参拝されています。
夫婦であることから現在も猿田彦神社と同じ境内のなかで祀られています。

伊勢神宮

サルタヒコの死後、子孫により伊勢の土地をヤマトヒメ(倭姫命)に献上しました。
ヤマトヒメはアマテラスを祀る場所を探していましたが、伊勢国に入ると神託を受けたことから伊勢国に神宮を作り祀ることにしました。

これが伊勢神宮の始まりと言われています。
そのため、伊勢神宮にはアマテラスの代わりだと言われている八咫鏡(やたのかがみ)が治められています。
なお、現在でも伊勢神宮のすぐ近く(徒歩10分くらい)にサルタヒコを祀った猿田彦神社があります。

まとめ

  • 天孫降臨で道案内をしてニニギ一行を地上まで導いた
  • 天狗のイメージの元になった異形の神様であった
  • サルタヒコと縁のあった有名なスポットは伊勢神宮

導きの神様として知られているサルタヒコについて紹介しました。

何か新しいことを始めようとしたときに神様のお力添えを借りたいと思ったときにサルタヒコに願いを託すことを沢山の方がしてきました。

中でもPanasonicの創始者である実業家の松下幸之助さんもサルタヒコを特別に敬っていて何度も椿大神社に参拝したお話しは有名です。
もの凄い実業家であっても、神様のお力添え無くしては上手くいかなかったこともきっとあったんでしょうね。

私も何か新しいことを始めるときにはサルタヒコにまつわる神社へ出向いてお参りして望もうと思います。

また、サルタヒコは天孫降臨のときに道案内をした神様として日本神話に登場していますが、天と地の間で悪いものが入ってこないように守っていたことから民間信仰の道祖神の一人として扱われています。

道祖神とは集落と外界の境目で疫病が入ってこないように守ってくれる神様のことなので、睨み一つで邪気を追い払うサルタヒコにはぴったりのイメージですね。
これからも悪しきものから護って頂きたいですね。

最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。

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