潜在意識や引き寄せの法則において
【執着を手放しなさい】
という言葉をよく耳にすると思いますが「手放したら何も無くなっちゃうよ?」「えっ、その後は?」と、疑問に感じることがありますよね。
いくらなんでも補足が足りなすぎる。私はずっと思っていました。
なので、今回の記事では、執着の正体と執着を手放すのではなく選ぶことの重要性について解説します。
執着しろ!そして執着を越えるんだ
手放すという言葉の中には「執着を手放そう」という意味が含まれていますが、むしろ逆説的です。
「逆に執着をしてみよう!」
を意識してみてください。
少し意味が分からないかもしれませんが、分かりやすく解説するので、ついてきてくださいね。
執着の手放しは全ての始まり
執着を手放せば願望が実現するということを色んなところで言われているため「そうか、執着を手放せば終わりがくる。楽になる。」と思っているかもしれませんが、それは幻想です。
心理学やスピリチュアルの陥りやすい罠の一つに「執着を手放せばすべてがうまくいく」というのがありますが完全に勘違いです。
執着の手放しは全ての始まりです。
執着を手放すことから始まって人生の創造はさらに続いていきます。
おそらく執着を手放すことについて語っている人達も、執着を手放すことの本質が分かっていないのだと思っています。
よくよく考えてみてください。
「全ての執着を手放しました!金輪際、何も食べず何も着ずに外に出て誰とも会話しません!」
という生活を選ぶ人はいませんよね?
というのも「執着を手放す=選択肢を捨てる」ということに近いのです。
執着を手放してしまうと赤ん坊へ戻ります。
何も決められない、何も考えられない、何も自分でつくり出せない、望むものは何もない。
そんな状態で、どうやって願望実現をしたり、理想の人生を歩んでいけるのでしょうか?
執着なき人生はボーッと生きることで、何も得るものはない状態のことを言います。
だからこそ、執着の手放しはスタートです。
執着の手放しは新たな執着へのスタート
今ある執着を手放すということは、さらに違う執着をしていくためにいらないものを手放すプロセスです。
だからあえてはっきりと言います。
『何も執着していない人よりも自分が何に執着しているのか?を知っている者の方が強い』
ということ。
これは、才能があるとかメンタルが強いから良いというわけではありません。
ですが…
自分の強みを知っていることよりも、自分の弱みをよりよく理解している方が、人生において自分をよりよく活用していくことが出来るのが事実です。
自分の才能の生かし方を知っているよりも、自分には何が出来ないのか?だから、自分は何をやらず、何を人に頼むことが出来るのか?を見極められている方がうまくいくことが多いのです。
執着を手放すということは、自分がやらなくてもいいことをどんどん捨てていくことです。
しかし、普通は逆ですよね?
自分には何が「出来る」んだろうか。そして、自分には「何が強み」なんだろうかと考えます。
逆なんです。
自分の本当の強みを知っている人は「自分の弱みを誰よりも知っている人」なんですね。
なぜなら、「強み」はいつだって「弱み」に支えられているからです。
ふさわしい執着を選ぼう
執着を手放した後、意識しているかしていないかは置いておいて、誰もが「好きな執着」をしていくことが可能です。
というよりも、誰もが「好きな執着」を選んでいます。
それが、次のステージに進むことであって、自分の世界観を精一杯生きる生き方に繋がります。
何にも執着しないようなお坊さんみたいな人生を歩みたいのであれば、この話は意味がないかもしれません。
「一見執着をすべて手放している人」をよーーーーく観察してみてください。
彼らは、絶対に何かに執着しているのです。
大きく違うことは「自分が何に執着しているかを知っている状態で執着をしている」ということです。
これは、自分を迷走させるようなことではなく人生を加速させる力に変わります。
なので、強くお伝えします。
「執着しよう!」と。
自分の持っている「執着」と手を組むことが出来ると、人はその執着の支配から解放され1つ自由になれます。
「執着を知っている」というのは強いことなのです。
潔く執着を選べるようになると人生が軽くなる
本当の意味で「何にも執着しない手放せている状態」というのは、執着を選べるような状態のことです。
恋愛、仕事、人間関係など、人生すべての分野において「執着の手放し」の影響は、思っている以上に力が強いです。
でも、手放すのは難しいことではなく「人生、何がおきても損も得もしない」と割り切ることです。
プラスもマイナスも。ポジティブもネガティブも。
そんなものは何もないのです。
あるのは“リアル”です。
それこそが選択の自由というものです。自由は執着することから始まるのです。