不安を感じやすいがゆえに何かと心のブレーキになり
- 不安を感じやすくて困ったもんだ
- 何とかして取り除けないかな
と思ったことはありませんか?
良くないことを想像しがちで、それがそのまま現実化してしまいそうでいつもソワソワしてしまう……。
と、得体の知れない強迫観念に押しつぶされそうになった経験はありませんか?
今まで持っていた不安の解釈を変えれば「あれ?不安って、とても良いヤツじゃないの!」と思えるようになります。
そこで当記事では、不安に対する解釈の仕方と気が楽になるコツについてお伝えします。
不安を感じやすいのは良いこと
不安を感じやすい多くの人は、不安を取り除こうとしたり、不安を感じにくい自分に変わりたいと願いますが、そのような頑張りは必要ありません。
なぜなら「それが良いから」です。不安を持っていることが良いことなんですね。不安は個性でありスキルであり、持っていると得をするものです。
ちなみに、私は結構不安を感じやすい体質で、なかなかのネガティブ思考です。
何をするにも石橋が壊れるんじゃないかと思えるほど叩きまくって、安全確認してから前に進むタイプなので、不安で動けなくなることは今でもたくさんあります。
何かに取り組むまでになかなか時間がかかるし、途中で不安になって立ち止まってしまうこともたくさんあるので、一時期は不安を感じやすい体質を治そうと頑張っていました。
しかし
「いや、不安を取り除く必要ないわ」
「不安は宝物だから大事にしよ」
と思うようになりました。それは不安に対する解釈が完全に書き換わったからです。
なので、不安を退治することを考えるのではなく、一度違う視点で考えてみていただきたいことがあります。
それが「不安があるからこそ役に立っている事」です。
ぜひ今までの人生を振り返ってみてほしいんです。頭の中で振り返るのではなく、一つずつ書き出してみてください。
不安を感じやすいからこそ良かったことがたくさんあるはずです。
不安を感じにくいと損をする
不安を感じやすい人にとって、不安を感じにくいノーテンキでポジティブな人の存在は
「気楽そうでいいな」
と隣の青い芝生のように見えることがたくさんあると思います。僕もそうでした。
でも、今では「不安を感じられなくて気の毒…」と思うようになってしまいました。
なぜなら、僕は不安があるおかげで「めっちゃ得している」からです。
というのも不安を感じにくいノーテンキでポジティブな人は意外と大変な思いをしていて、例えば
- 危機管理能力がない
- 騙されやすい
- 周囲のことが考えられない
- いつも準備不足
などのデメリットがあります。お金を失ったり、人に裏切られたりしやすいんですね。
このようにポジティブに見える裏にはきちんとネガティブがあり、ネガティブな裏にはきちんとメリットがあります。
ネガティブに捉えたままだとネガティブを引き寄せる
「不安はネガティブでしかない」と不安に対してネガティブに捉えたままだと、ただネガティブで片付いてしまいます。
そして、ネガティブであることにネガティブになり気持ちが沈んでしまう。
こうなると、ネガティブなスパイラルに陥ってしまうので、ネガティブなものを引き寄せます。
これは自分の中にある不安が原因でネガティブなものを引き寄せてしまうのではなく、自分の中にある不安をネガティブに処理してしまうことが原因なのです。
だから解釈を変えるんです。解釈を変えて発想を変えるのです。
「不安は得だ」という考えが潜在意識からスイッチが切り替わる
人生を振り返ってみて、不安を感じやすいがゆえに得していることがたくさんあります。
絶対、絶対、絶対に得していることがあるので、振り返ってみてください。
例えば、不安を感じやすいからこそ
- 最悪の事態を想定してから動くから、取り返しのつかない大失敗をすることが極めて少ない
- 衝動で感情任せに動くことがないから、ムダな動きをせずに省エネ
- ちゃんと準備するから、動き出したら早い
など、私は不安を持っているからこそ得していることが絶対にあるはずです。
このように、ちょっと解釈を変えることで「不安は得だ」という考えが潜在意識レベルからスイッチするので、得な状況を引き寄せるようになります。
得していることに焦点を当てると得する状況を引き寄せるようになる
不安をネガティブに処理してしまうと、不安があることで損失・欠乏していることに焦点が合うので、さらに損失・欠乏をもたらす状況を引き寄せまくります。
しかし、不安があることで得していると処理すると、不安があることで得・充足・満たされていることに焦点が合うので、さらに得・充足・満たされる状況を引き寄せまくります。
解釈を変えれば焦点が合う場所が変わり、豊かさをどんどん引き寄せるようになる。
そんなカラクリがあります。
じゃあ、一体、どうすれば不安に対する解釈を変えることができ、気が楽になるのか?
そして、どうすれば不安を持ったままでも得する状況を引き寄せられるようになるのか?
そのためのコツを習得できる2つのワークをご紹介します。
不安を持っていると得しますよ。
不安を感じられることを大事にしましょうね。これは天から与えられた人にしか持てない「特別なスキル」なのです。
ワーク1:今までの人生経験で不安があって得しているメリットを書き出す
今までの人生経験の中で
- 不安があるせいでうまくいかなかったんだ
- 不安があるせいで幸せを感じられなかったんだ
- 不安があるせいでチャンスを逃した
- 不安があるせいで出会いを逃した
- 不安があるせいでタイミングを逃した
と、感じていることがあると思います。
しかし、同時に
- 不安があることで守られたこと
- 不安があることで救われたこと
- 不安があることで助けられたこと
- 不安があることで逃したモノ以上のチャンスが舞い込んできた
など、不安があることで得してきたこともたくさんあります。これは断言できます。絶対に誰でもたくさんあるのです。
なので、今までの人生経験で不安があって得しているメリットを紙に書き出してみてください。
箇条書きでもOKです。とにかく思いつくままに書きます。
このワークの目的は
- 損を数える思考のクセではなく得を数えられる思考のクセに変えていくため
- 今ある豊かさに感謝できる思考のクセに変えていくため
- 不安が自分の守り神になってくれていたと気づくため
に取り組むものです。
ただし、変にポジティブ思考人間になろうとするのではなく、ポジティブな面もネガティブな面もどちらも見れるようになる思考のトレーニングを意識されてくださいね。
ポジティブに偏ると良いことはあまりないです。
ワーク2:シュミレーションを習慣にする
不安を感じやすいと気持ちが沈みやすくなるのがデメリットと思いがちですが、実はシュミレーション能力に長けているがゆえのデメリットなのです。
不安は、先のことや全体像を俯瞰して見渡してシュミレーションできるからこそ感じるのです。
先のことや全体像を考えられない人には不安は持てないのです。
だからこそ、不安を持てる人の武器であるシュミレーション能力を使って、今までよりも一段深くシュミレーションするのを習慣づけましょう。
良くないことを想像して
「うぅ、く、苦しい…」
で終わらせてしまうのではなく
「こういう事が起きるかもしれないな」
だからこそ
- 良くないことを回避するためには何が必要かな?
- 何を準備しておけばいいかな?
- もし起きたとしたらダメージはどれくらいだろう?
など、今までよりも一つ深いところまでシュミレーションしてみるのです。
- 良くないことが起きる前の回避案を考える
- 何を準備しておけばいいか把握しておく
- 良くないことが起きた時のダメージを知っておく
これは何か物事を進めていく上での「準備」と「段取り」というものです。
物事を成功に導くためには「準備」と「段取り」が8割という言葉を耳にしたことはありませんか?
「準備」と「段取り」が出来ないと成功はあり得ません。
そして「準備」と「段取り」がしっかりできていれば
「ま、最悪なことが起きても○○くらいだし、何とかなるか」
と思えるようになり、気づいたら不安が消滅しています。そして気が楽になってめちゃくちゃ生きやすくなります。
このワークの目的は、不安の中にあるシュミレーション能力を使って、物事を成功に導く「準備」と「段取り」まで昇華させるためですが、裏の目的があります。
良くないことを想像したまま思考停止で終わると、良くないことに焦点が合ったままですが
- 良くないことが起きる前の回避策
- 良くないことが起きた時のダメージ
までシュミレーションするというのは「良くなる前提」で物事を進めている状態なんですね。
「良くなる」に焦点が合っているので、思考が前を向くようになり、自動的に良くなる状況を引き寄せる。
そんな引き寄せの流れを意図的に変える裏の目的があります。
不安は、準備と段取りを行うために必要な感情なんです。不安を持てる人がいないと物事はうまく進まないのです。
不安はスキルです。不安は能力です。不安は天から与えられた人しか持っていないのです。
まとめ
自分の中にある不安を邪魔者扱いして取り除いたり、不安を感じる自分を変えようとするのではなく、一度不安を抱きしめて癒やしてあげてください。
ずっと何も言わずに自分を守ってきてくれた大切なパートナーです。
そして、不安を持っていたおかげで得をしたことを振り返ってみてください。いかに得をしていたかに気づけると
「不安のおかげで得する人生で幸せ!」
という考えに潜在意識レベルからスイッチするので、得な状況を引き寄せる体質にガラッと変わります。
不安は特別なスキルなんです。