自分とみんなが同じような問題を同じような問題意識を抱えて生きている。
生活していると上記のように思い込みがちですが、そんな事はありません。
人それぞれ問題意識を感じる部分が異なります。
ゆえに価値観や大切にしていることも大きく違いが生じます。
それが人間関係にすれ違いが起きる大きな要因です。
この世界の構成について詳しく解説します。
世界には4つのサークル活動がある
世界には大きく分けて4つのサークル活動があり、誰もがいずれかに所属しています。
以下です。
- 問題解決サークル
- 存在意義サークル
- 自己実現サークル
- 放課後サークル
上記を把握して世界を眺めると楽だし見える世界がとてもクリアでクッキリします。
それぞれのサークルでは、向かっている方向性や課題が違うため、価値観が交わることはほとんどありません。
一つずつ、どんなサークル活動になっていて、どうなっているのかを掘り下げます。
1:問題解決サークル
主に心のことを課題としているサークルです。
そして、目の前の問題を解決していくのが正解と考える人が活動しているサークルです。
まるっと一言にすると「癒し」をキーワードに、目の前の問題は実は問題ではないことに気づき、問題解決が正解と思っているから問題を自分で作って解いていると気づいたら卒業のサークルです。
このサークルにいると「問題は幻想だ」「問題は自分で作り出しているんだ」という事を言われても、頭では何となく理解できそうなものの感情的に理解が難しいかもしれません。
そして、自己実現サークルにいる人たちの
「好きなことで自分らしく生きるって楽しいよねー!」
というのが何となく分かるけど、そんなの無理だと感じるはずです。
さらに、放課後サークルにいる人たちの
「もうさ、なんでもいいよね。幸せとかどうでもいいよね。あー、今日も生きてるわー」
というのが完全に意味不明に感じるはずです。
2:存在意義サークル
ここでは、主に自分の存在意義を課題としているサークルです。
まるっと一言にすると、自分の価値・承認をキーワードに
- 必要とされる人になる
- 役に立つ人になる
という楽しさを味わい、それが飽きるor自分のやりたいことが見つかったら卒業というサークルです。
すっかり存在意義サークルに慣れてくると、あれだけ興味深く必死に学んでいた癒し・心のことについての関心が徐々になくなっていき、目の前の問題を解決することさえも関心が薄れていきます。
問題解決サークルを退部して、存在意義サークルに入ると
「なんか問題解決サークルで色々教えてもらってた先生ってさ、言ってること面白くなくなったよね〜」
と問題解決サークルの面白さが感じられなくなります。でも、先生が面白くなくなったのではなく、サークルを変えたからなんですね。
問題解決サークルの先生は
「サークルを卒業したあなたには分かんなくなっちゃうよね、面白さが。それで、よし!」
と、問題解決サークルの先生は心の中で万歳三唱しているはずです。
セラピストをやられている方なら、この感覚が何となく分かって頂けるかと思います。
そして、存在意義サークルにいると疲れてくるタイミングが訪れます。人から求められることに飽きちゃうんですよ。笑
- えー、また私/俺!?
- なんで、私/俺ばっかり手伝わされるのー?
- なんか面倒だなー
という口癖、ご卒業のサインです。おめでとうございます。
ここら辺でめちゃくちゃ余裕ができるので、自己実現サークルの予習をし始めます。
しかし、まあまあ苦しい時期を過ごします。
「やべっ、自己実現サークル超おもろそうやんけ!」
と、テンション高くなって自己実現サークルの予習内容を、今いる存在意義サークルで
実践してみるのですが、全然うまくいかないんです。
むしろ、煙たがられるようになるでしょう。そして、理解されなくて「ムカッ」とくるでしょう。
何も悪いことは言いません。スムーズにご卒業されてください。
しかし、卒業できない理由があります。
なぜか卒業がめちゃくちゃ怖く感じるんですね。
もっと楽しい人生になって楽しさの歯止めが効かなくなることへの恐怖。自分が幸せになることへの恐怖。ってやつです。
でも、もう存在意義サークルにはいれないと心が言っている。
「あーーー、ごめーーん、楽しい人生になっちゃってすみませーーん!」
と恐怖を無視して華麗に飛び込めた人は自己実現サークルへ。
恐怖を解決しようとのめり込み始めると
「なーんだ、また問題解決したくなっちゃったの?」
と、問題解決サークルに戻ります。
3:自己実現サークル
このサークルは、もはや幼稚園児のように自由に勝手にやる感じです。笑
「こういう世界つくるー!」
「こういうことを実現するー!」
という感じで本当に勝手にやる感じ。笑
きっと、自己実現サークルに入ってきたばかりの時は
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・、マジで今までのサークル息苦しかったわ!!!!」
となっていることでしょう。
誰かに求められるのとかどうでもよくなっちゃて、むしろ肩の荷が重かったなー。やりたいことを思い通りにやれて最高ー!!
というのが、このサークルの共通言語です。
で、ある程度満たされると放課後サークルへ。
4:放課後サークル
色んなことに無関心になっちゃいます。何でもよくなっちゃうんですね。
感情の波がほとんどなく、穏やかで静かになり、特に求めることも無くなります。
その状態が最高と思えるサークルです。
サークルごとに課題が違うから「課題の分離」をしよう
何を喜びとし、何を面白さとし、何を苦しさとし、何を問題とするか。何を必要とし、何を価値とするか。
そして、全ての前提が異なるので、ルールや価値観も全て違います。
やっている競技が違うので、お互いに理解し合うのが難しいです。
ただ一つ言えるのは、サークルごとに上下や優劣なんてないし、それぞれが大切にしていることを大切にしているということ。
なので、それだけは理解し合えたらいいですよね。
サッカーをやっている人からすると「おい!手を使ったら反則だぞ」となるので、わきまえておくとか。
野球をやっている人からすると「おい!足でボールを蹴るな」となるので、わきまえておくとか。
世界は4つのサークルで構成されており、それぞれのサークルで課題が異なります。
「課題の分離」が上手にできるようになると、人間関係がすこぶる改善されるので「課題の分離」についても合わせて読んでみてください。